銃剣道は、もともと、宝蔵院流、佐分利流、疋田流、貫(管)流といった、槍術がもとになっているんだ。この槍術をもとに、剣道の理論を合わせて体系化していったんだよ。ただ、この時代は銃剣術とよばれ、戦うことが前提にあったんだ…。
でも、ときが流れて、戦争も終わり、平和な時代が訪れた後、現代社会人としての人間形成に役立てるために、戦前の戦技的な内容を払拭し、近代スポーツとして再出発したのが「突き技」で競い合う銃剣道なんだ。
だから、銃剣術時代にはあった、銃床部(根本部分)での「打撃」や、右手だけを伸ばして突く「繰り突き」などは銃剣道ではやってはいけない技となっているんだよ。
また、銃剣道の試合は、礼に始まり礼に終わる、お互いに近づきすぎて間合いが取れなくなったら自発的に距離をとる、といったような、礼儀正しく、精神的成長を目標とした武道なんだよ。
銃剣道では、木銃と呼ばれる、樫の木などで作られた銃形の槍を使うんだ。長さは166cm、重さは1,100グラム以上という決まりがあるんだ(中学生以上)。木銃の先には、衝撃を和らげるため、タンポと呼ばれるゴムがついているんだ。
銃剣道専用の道衣と、剣道と同じ袴を着用するよ。銃剣道用の道衣は、相手の木銃が入り込んでしまうのを防ぐため、袖が細く、長くなっていて、小手(こて)の内側までカバーできるんだよ。
剣道と同じような「面」、「小手」、「胴」、「垂」のほかに、銃剣道だけの防具として左胸を保護するために胴の内側に着ける「裏布団」、胴の上に着ける「肩」などがあるよ。これらは、突きの衝撃を和らげ、安全に競技を行うために必要なんだ。
競技会期 | 令和4(2022)年10月8日(土)~10日(月)3日間 |
予定会場 | 栃木県立壬生高等学校体育館 |